2013-01-01から1年間の記事一覧

アルツハイマー型認知症に共通しているのは脳の萎縮

アルツハイマー型認知症に共通しているのは脳の萎縮 脳血管性認知症は、ある時点を境にはっきりと症状が悪化しますが、アルツハイマー型認知症は、神経細胞が壊れ、脳が萎縮していくにつれて徐々に症状が進んでいきます。 アルツハイマー型認知症(アルツハイ…

認知症は介護が必要な病気

認知症は介護が必要な病気 認知症が進んでくると、昼と夜とが逆転してしまい、夜になると目がさえて眠れず、反対に昼間はずっと眠っているといった昼夜逆転現象が起こることがあります。 突然気持ちが高ぶって興奮状態になり、そわそわ動きだしたり、ドタド…

何をしようとしていたのか、わからなくなる

何をしようとしていたのか、わからなくなる 晩ごはんをつくろうと買い物に行くとき、ほとんどの人はメモを持ちません。 それくらいのことなら、メモを取らなくても考えられるからです。 そのようにメモを取るまでもなく一時的に必要な情報を記憶しておき、そ…

認知症で失われるのは記憶だけではない

認知症で失われるのは記憶だけではない 認知症のもうひとつの特徴は物事を「筋道を立てて考え、計画したとおりに実行できなくなる」ということです。 たとえば、普通晩ごはんをつくろうと思うと、まず献立を考えます。 そのために必要な材料を考え、冷蔵庫を…

「家族の記憶」がなくなってしまうことも

「家族の記憶」がなくなってしまうことも 認知症で「物忘れ」の自覚がないのは、記憶そのものが残らないために起こるのですが、長年付き合ってきた身近な人の記憶までなくなることもあります。 ある程度の年齢になると、久しぶりに会ったが、名前が浮かんで…

ボケると「物忘れ」を忘れる

ボケると「物忘れ」を忘れる 「最近、物忘れがひどくて……」 と、ボケ(認知症)を心配する方がいらっしゃいます。 「心配はありません」 すぐにそう答えます。 「物忘れがひどくなったことがわかっているのですから、ボケてはいませんよ。ボケの人は、物忘れし…

脳内エネルギー物質と治療薬

脳内エネルギー物質と治療薬 ドクター 「MRIでは異常がありませんでした。普通の鎮痛剤でも治らない頭痛ですから、セロトニンが不足していることが原因の可能性が高いですね」 患者さん 「じゃあ、セロトニンを含んだ食べ物を食べれば治りますね」 ドクター …

セロトニンが欠乏する病気―うつ

セロトニンが欠乏する病気―うつ セロトニンの欠乏が原因の病気の中でも、「うつ病」はもっとも深刻です。 厄介なことに、このうつ病は風邪のように、どんな人でもかかってしまう病気なので、非常に多くの方が人生の間に1度はかかってしまう(最近は子ども時代…

アセチルコリンが欠乏する病気―レビー小体型認知症

アセチルコリンが欠乏する病気―レビー小体型認知症 「レビー小体型認知症」が認知症のひとつに数えられたのはつい最近で、この病気の発見者は、日本人研究者の小阪憲司博士です。 アルツハイマー博士が1906年に初めてアルツハイマー型認知症の症例を報告した…

アセチルコリンが欠乏する病気―アルツハイマー型認知症

アセチルコリンが欠乏する病気―アルツハイマー型認知症 20世紀に入って間もないころの話です。 ドイツのフランクフルトにある病院にアウグステという51歳の女性が入院してきました。 彼女は「もの忘れ」がひどく、自分の家の玄関や台所やトイレに行く通路に…

「S欠乏脳」の方の家族の心構え

「S欠乏脳」の方の家族の心構え 大切な人が「S(セロトニン)欠乏脳」である場合、家族はどうしたらよいのでしょうか? ①「がんばれ! がんばれ!」はタブー 本人が「がんばりたくても、がんばれない」のが「S欠乏脳」なのです。 励ますことによって、ます…

「S欠乏脳」-⑧タバコはすぐにやめなくてよいが、酒はすぐに!

「S欠乏脳」-⑧タバコはすぐにやめなくてよいが、酒はすぐに! 医者の立場で、「タバコは吸っていてもいいですよ」などと本に書くと、良心を疑われます。 一般的な開業医から、がん・脳卒中・認知症・心臓病の専門医までが、「適量のお酒は良いが、喫煙は百…

「S欠乏脳」-⑦コレステロール値を上げる食生活を!

「S欠乏脳」-⑦コレステロール値を上げる食生活を! 「S(セロトニン)欠乏脳」の方は、低コレステロールに要注意! 好きなものを食べて燃料補給をしてください! 「健診でコレステロール値が高くなっていますと注意されました」と答える方が多くみえます。 …

「S欠乏脳」-⑥毎日、朝日を15分間浴びよう!

「S欠乏脳」-⑥毎日、朝日を15分間浴びよう! 太陽の光をしっかり浴びたのは、いつのことでしたか? エジソンが電灯を発明して100年以上が経ちました。 24時間営業のコンビニエンスストアにフォミリーレストランなど、昼夜逆転の生活が無理なくできる社会と…

「S欠乏脳」-⑤パソコンは休止して、お花見を

「S欠乏脳」-⑤パソコンは休止して、お花見を 「S(セロトニン)欠乏脳」の方は、いくらインターネットやメールが好きでも、1日20分以内にとどめてください。 「S欠乏脳」の方は、パソコンなどの多用は要注意です。 実は、メールやインターネットへの過剰な…

「S欠乏脳」-④映画を観るなら自宅のDVDで号泣しよう!

「S欠乏脳」-④映画を観るなら自宅のDVDで号泣しよう! 女の人は思い切り泣いた後、気分がスッキリすることを知っています。 最近の研究では、号泣すると「ストレス」が解消されることがわかっています。 「S(セロトニン)欠乏脳」の人は脳内エネルギー…

「S欠乏脳」-③隣町の銭湯とレトロな食堂への旅

「S欠乏脳」-③隣町の銭湯とレトロな食堂への旅 ノスタルジックな都市遺産や非日常的な大自然に触れる旅行は、「S(セロトニン)欠乏脳」の方にとっても、おすすめの健康法です。 しかし「S欠乏脳」の方は、「A欠乏脳」のような行き当たりばったりのひとり…

「S欠乏脳」-②本当に毎日掃除する必要がありますか?

「S欠乏脳」-②本当に毎日掃除する必要がありますか? 「S(セロトニン)欠乏脳」の方へお尋ねします。 今日の風呂掃除、本当に必要ですか? かなり疲れているのに、工夫した手料理をつくろうとしていませんか? 洗濯をご主人か誰かに代わってもらうことはで…

「S欠乏脳」-①ひとりきりで修行のように散歩・水泳・座禅を

「S欠乏脳」-①ひとりきりで修行のように散歩・水泳・座禅を 「S(セロトニン)欠乏脳」の方は、ひとりきりで黙々と、自分の体力の半分ぐらいでできる「有酸素運動」を行ってください。 そのときの注意事項としては、しっかり酸素を吸いながら、軽く汗ばむく…

「S欠乏脳」-「セロトニン」を活性化させるためには静かな生活を!

「S欠乏脳」-「セロトニン」を活性化させるためには静かな生活を! 「S(セロトニン)欠乏脳」の方の生活習慣の基本は「サイレント・ライフ」、つまり「静謐な生活」を送ることです。 脳内のエネルギーが減る生活の仕方を見直して、省エネ化をはかり、「抗…

「A欠乏脳」のための健康10カ条

「A欠乏脳」のための健康10カ条 私たちの体と心を支配する神秘のベールに包まれた脳ですが、心臓や肝臓と同じ、人間の臓器には違いありません。 ここでは、臓器としての脳のメンテナンス法についてお話しします。 日本脳卒中協会と全米アルツハイマー協会が…

「A欠乏脳」-9.コーヒーや緑茶を飲み、カレーを食べる

「A欠乏脳」-9.コーヒーや緑茶を飲み、カレーを食べる それにしても、食品の健康情報は波乱万丈ですね。 一昔前までは、「コーヒーを飲むと胃腸に悪いので、飲みすぎてはいけない」というのが「常識」でした。 ところが最近では、「コーヒーは胃腸によく、…

「A欠乏脳」-8.酒はOK! タバコはNG!

「A欠乏脳」-8.酒はOK! タバコはNG! 「A欠乏脳」の方は、適量の酒はOKですが、タバコはNGです 「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」という言葉を、ご存じでしょうか。 フランスに住む人々は、他の西欧諸国の人々よりも、バターや肉類など…

7.コレステロール値を下げる食生活を!

7.コレステロール値を下げる食生活を! 「A欠乏脳」のみなさんは、高コレステロールに要注意! これ以上食べてはいけません! 世界中のあらゆる料理が食べられる、グルメ大国・日本。 食事は私たちにとって大きな楽しみ。 たんぱく質・糖質・脂質など、バラ…

「A欠乏脳」-6.毎日昼寝の習慣を

「A欠乏脳」-6.毎日昼寝の習慣を 「昼寝をする人はボケない」という研究報告があります。 昼寝は特に「A欠乏脳」の方におすすめです。 筑波大学の浅田隆教授が、まずは疫学研究で昼寝の習慣(頻度と時間)と認知症発症率との関係を調べました。 その結果、…

「A欠乏脳」-5.新しいことに挑戦して、ひと花付咲かせよう

「A欠乏脳」-5.新しいことに挑戦して、ひと花付咲かせよう 「人生の目的意識が高い人は病気になりにくい」という研究報告があります。 ちょっと曖昧な論旨ですが、「人生の目的意識」とはいったい何でしょう。 一生涯の持続的な目標を持った作家や職人のよ…

「A欠乏脳」-4.映画を観るなら映画館で

「A欠乏脳」-4.映画を観るなら映画館で 「映画やレストランによく出かける人たちは健康である」という研究報告があります。 フランスに住む人たちを観察したアクバラリーらの論文でも、週に1回でも映画館や観劇に出かける人たちは、行かない人に比べて認知…

「A欠乏脳」-3.行き当たりばったりのひとり旅を

「A欠乏脳」-3.行き当たりばったりのひとり旅を 旅では非日常的な空間を訪れます。 自然や見知らぬ人との触れ合い、程よい運動……と、旅は熟年者にとって優れた健康法です。 実際、「旅行を愛する65歳以上の人は、認知症になる危険が50%になる」というフラ…

「A欠乏脳」-2.掃除はチリトリとホウキで

「A欠乏脳」-2.掃除はチリトリとホウキで 「A(アセチルコリン)欠乏脳」の方は、毎日しっかりと家事をしてください。特に男性も。 しかし「A欠乏脳」の方は、無意識に、何気なく家事をするのではダメです! 家事は体も頭も使う、なかなかハードなエクササ…

「A欠乏脳」-1.日替わりの運動・競い合うスポーツで汗を流そう

「A欠乏脳」-1.日替わりの運動・競い合うスポーツで汗を流そう 運動が健康に良いのは当たり前。 しかし「A(アセチルコリン)欠乏脳」の方は、ウォーキングやサイクリングのような単調な運動を努力して続けても、そんなに健康増進効果は望めないでしょう。 …