脳の健康

キレる脳は「切り替え力」が弱まっている

キレる脳は「切り替え力」が弱まっている 「切り替え力」が弱まると、私たちは柔軟性を失って軌道修正ができなくなってしまいます。 保続症の例は病的な症状でしたが、腹外側のセロトニンが欠乏してしまえば、それに近い状況が起きてしまいます。 つまり、1…

集団生活に欠かせない「共感力」と「切り替え力」

集団生活に欠かせない「共感力」と「切り替え力」 前頭前野の4つの働きのうち、「ストレフリーな脳」をつくることに深く関係しているのは、「共感力」と「切り替え力」です。 この2つは、私たちが集団で生活をする場合に不可欠な能力です。 個人の意思や目的…

前頭前野の働き 4.切り替え力→セロトニン神経

前頭前野の働き 4.切り替え力→セロトニン神経 世の中というものは、なかなか自分の意図した通りに進まないものです。 いや、むしろ思い通りに進むことのほうが少ないといってよいでしょう。 そうしたとき、スパッと気持ちを切り替えて、現実的に軌道修正でき…

前頭前野の働き 3.集中力→ノルアドレナリン神経

前頭前野の働き 3.集中力→ノルアドレナリン神経 あなたがてきぱき仕事をこなしているとき、前頭前野の左右外側にノルアドレナリンがたっぷり分泌されているはずです。 集中力とは、仕事や作業をこなす能力と言い換えてよいでしょう。 さまざまな情報を瞬時に…

前頭前野の働き 2.共感力→セロトニン神経

前頭前野の働き 2.共感力→セロトニン神経 「以心伝心」「第六感」ということばがあります。 こうしたことばに象徴されているように、私たちは言語を用いずに相手の心を読む能力を備えています。 それが共感力の源泉です。 この能力は、セロトニン神経が関係…

前頭前野の働き 1.意欲→ドーパミン神経

前頭前野の働き 1.意欲→ドーパミン神経 私たちが意欲を持つことができるのは、ドーパミン神経が働くためです。 ドーパミンという神経伝達物質は、私たちに心地よさや快感をもたらします。 ドーパミン神経が活発になり、前頭前野でドーパミンが分泌されると、…

脳の「前頭前野」の4つの働き

脳の「前頭前野」の4つの働き 前頭前野は、人間を人間らしくするために、次のような4つの働きを持っています。 1.意欲 2.共感力 3.集中力 4.切り替え力 それぞれの働きをつかさどる領域は、前頭前野の別々の部分割り当てられていることがわかります。 1は前…

ものを見る目、心を見抜く目

ものを見る目、心を見抜く目 「あの人、口ではあんなことをいっているけれども、本心は違うんだよ」 そんな言い方をよくします。 でも、言葉ではっきりいっているのに、なぜそれが違うということがわかるのでしょうか。 それは私たちが、相手をよく見て、し…

セロトニン・トレーニングに終わりはない

セロトニン・トレーニングに終わりはない セロトニン神経の鍛錬にはゴールがありません。 セロトニンは長期間ためておくことができないからです。 ストレスによってセロトニンはだんだん減っていきますので、私たちが生きている限り、少しずつ補給しなくては…

メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ!

メラトニンが出る眠りが、免疫力を高め老化を防ぐ! メラトニンがきちんと分泌されれば、ぐっすり眠れるだけでなく、老化や生活習慣病を防ぐことができるという大きな利点があります。 メラトニンが出ている眠りとそうでない眠りには、大きな違いがあるので…

「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう

「寝る前スマホ」はメラトニンを減らしてしまう メラトニンがきちんと分泌されていれば、私たちはぐっすり睡眠をとることができるはずです。 しかし、現代社会では「眠れない」「熟睡できない」という睡眠障害に悩まされている人が数多くいます。 その原因は…

ストレスに強い人は、眠りも深い

ストレスに強い人は、眠りも深い イヤなことがあっても、一晩経てばケロリと忘れてしまう人がいます。 夜ぐっすり眠れること――これもセロトニン神経に深く関係しています。 セロトニンは昼間の活動だけでなく、夜の睡眠にも大きな影響を与えているのです。 …

セロトニンの原料になる食べ物

セロトニンの原料になる食べ物 いくらセロトニン神経を鍛えても、“原料”がないとセロトニンはできません。 これは工場の機械をいくら立派にしても、原材料がなければいい製品がつくれないのと同じ理屈です。 セロトニンの原料となるのは、トリプトファンとい…

集中を促す音、妨げる音

集中を促す音、妨げる音 まだ慣れていない人にとって、運動だけに集中するというのは、やさしいように見えてかなり難度の高いワザです。 そこで、誰でも簡単に集中できる方法を1つお教えしましょう。 それは、ノリのいい音楽を聴きながらリズム運動をするこ…

「考え事」はセロトニン・トレーニングの大敵

「考え事」はセロトニン・トレーニングの大敵 リズム運動をするときは、運動していることに意識を「集中」させることが大切です。 テレビを観ながら運動したり、人とおしゃべりしながら運動したのでは、セロトニン神経を鍛える効果は弱まってしまいます。 単…

ポイントは「時間」と「集中」

ポイントは「時間」と「集中」 ところで、セロトニン神経というのは、ずいぶんひねくれた性格を持っています。 というのも、これまで説明した1~3の方法を間違いなく実践すれば、確かにセロトニンの分泌は増えていきます。 ところが、ちょっとやり方を誤ると…

「意識的な呼吸」がセロトニン神経を鍛える

「意識的な呼吸」がセロトニン神経を鍛える 呼吸――実は、これも大切なリズム運動の1つです。 「呼吸なんて、いつもやっているじゃないか」と思われるかもしれませんが、いつもの呼吸とはちょっと違うのです。 呼吸には、生きていくために不可欠な無意識の呼…

リズム運動

リズム運動 セロトニン神経を鍛える2番目の要因は、体を動かすことです。 体を動かすといっても、サッカーやテニスのような激しいスポーツをする必要はありません。 ポイントは、一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返す運動です。 その条件に合っていれば…

朝、太陽の光を浴びることのメリット

朝、太陽の光を浴びることのメリット 太陽の光を浴びるのは、朝がベストです。 理由は2つあります。 1つは、日中に比べて朝は太陽の照度が強くないということ。 20分くらい歩いてもあまり疲労感がたまりません。 とくに夏場は昼間に外を歩くとすぐに疲れて…

セロトニンを鍛える3箇条

セロトニンを鍛える3箇条 セロトニンを増やすには、どうしたらよいのでしょうか。 それには、脳内にあるセロトニン神経を鍛えて、充分にセロトニンが分泌されるようにするのが第一です。 ここでは、その具体的な方法を解説しましょう。 セロトニン神経を鍛え…

セロトニンを減らす2つの原因

セロトニンを減らす2つの原因 セロトニンがそれほど大切な物質なら、たっぷりつくって脳内にためておけばいいのではないかと思うかもしれません。 しかし、残念ながらそうはいかないのです。 脳内のセロトニンの量は、日々減っていくという性質を持っている…

体を動かすのではなく、活動レベルを変える働き

体を動かすのではなく、活動レベルを変える働き セロトニン神経が「ストレスフリーな脳」をつくる理由を、脳科学的に説明していきましょう。あるのは、 セロトニン神経には、ことばを話したり、ものを見たり、体を動かしたりといった、直接肉体を動かす機能…

脳の情報伝達のしくみ

脳の情報伝達のしくみ セロトニン神経があるのは、脳幹のほぼ中央に位置する縫線核という部分です。 いわば、脳のへその部分にセロトニン神経があるわけです。 その位置からしても、セロトニン神経の重要性が想像できるでしょう。 セロトニン神経は、脳全体…

打たれ強い自分に変わる「ハッピーホルモン」

打たれ強い自分に変わる「ハッピーホルモン」 「ストレスフリーな脳」は、誰でも手に入れることができます。 「つらいことがあると、すぐにへこんでしまう性格だから無理」「生まれつき気が弱いから」という人もいるかもしれませんが、そんなことはありませ…

ダルマの片目は、社会を見通す「心の目」

ダルマの片目は、社会を見通す「心の目」 大願成就を祈るダルマには、最初に目を書き入れます。 「ストレスフリー」とは、ストレスのなかで手も使わず足も使わず、倒れても確実に起き上がってくるようなありようだと述べました。 そのときに大切なのは、ダル…

「ストレスフリー」を体現しているダルマの姿

「ストレスフリー」を体現しているダルマの姿 「心の復元力」ということばを聞いたとき、連想するのはダルマの置物です。 手足がなく、転んでもすぐ起き上がる、あのダルマの姿とありようこそが、イメージする「心の復元力」、そして「ストレスフリーな脳」…

なぜ、打たれ弱い人が増えたのか?

なぜ、打たれ弱い人が増えたのか? ストレスに強く打たれ強い人は、心の復元力が強い人です。 だから、仕事や人間関係でトラブルに見舞われても、「今はうまくいかないが、そのうちなんとかなるだろう」「確かに失敗はしてしまったが、これをいい糧としよう…

質のよい睡眠をもたらす「メラトニン」の効用

質のよい睡眠をもたらす「メラトニン」の効用 ストレスに負けない心身をつくるために、もう1つ大切なホルモンがメラトニンです。 メラトニンが睡眠にかかわる物質だということは、耳にしたことがあるかもしれません。 そして、ストレス解消と睡眠には深い関…

「ストレスフリーな脳」をつくる3本柱

「ストレスフリーな脳」をつくる3本柱 そもそもストレスのない世の中というのはありません。 まったくストレスがない世界があったとしたら、私たちは努力をしなくなることでしょう。 お客様や上司のプレッシャーがあるから仕事に励むのであり、締め切りとい…

セロトニン不足の生活ではストレスに弱くなる

セロトニン不足の生活ではストレスに弱くなる 家にひきこもっていても、何とか生活を維持できているのは、デジタル技術のおかげです。 家にいながらにして、仕事、買い物、情報収集、友人とのやりとり、そして遊びに至るまで、手元にあるパソコンやスマホで…