2020-01-01から1年間の記事一覧

メラトニンのもとは、じつは「セロトニン」

メラトニンのもとは、じつは「セロトニン」 どうしたら、入眠時までにたっぷりと「メラトニン」をつくることができるのでしょうか。 じつは、メラトニンのもとは「セロトニン」なのです。 メラトニンとセロトニンは、密接な関係でつながっています。 古代中…

「メラトニン」はこうしてつくられる

「メラトニン」はこうしてつくられる 私たち人間は、「自前の睡眠薬」を夕方になると合成・分泌し、睡眠への導入と維持に活用しています。 その「自前の睡眠薬」とは、睡眠ホルモンの「メラトニン」です。 「セロトニン」と語呂が似ていますね。 それにはち…

太陽光が脳の時計をアジャストしてくれる

太陽光が脳の時計をアジャストしてくれる 脳の視床下部に備わっている「主時計」は、適応システムを備えていて、あらゆるものによって微調整を日々、繰り返しています。 あるものとは何か。 太陽の光です。 太陽の昇る時間、沈む時間は、一年を通じて少しず…

人間に備わっている「時計遺伝子」とは?

人間に備わっている「時計遺伝子」とは? 睡眠ホルモンである「メラトニン」についてお話ししようと思います。 現代人のなかには、「睡眠」について、間違った思い込みをしている人がたくさんいます。 どんな思い込みか――。 まずはそのことについて、最新の…

ネガティブな感情をため込まない、二つの方法

ネガティブな感情をため込まない、二つの方法 「怒り」のコントロールでは、「不安・怒りの情動回路」が動き出す手前で、すなわち、扁桃体に信号が送られる前に抑えることも重要で、その一つは、「ノルアドレナリン神経」の暴走を事前に食い止めることです。…

「セロトニン欠乏脳」を改善する

「セロトニン欠乏脳」を改善する オキシトシンが「グルーミング」によって脳内で分泌されると、「ストレス中枢」の興奮が鎮まるだけではなく、「セロトニン欠乏脳」も改善されます。 その理由は、「セロトニン神経」にオキシトシン受容体があるからです。 グ…

「おしゃべり」は人間同士のグルーミング

「おしゃべり」は人間同士のグルーミング 直性肌を触れ合わなくても、心地よく誰かと「おしゃべり」をするだけでオキシトシンが分泌される、ということが脳科学で証明されています。 だから、「仕事帰りにちょっと一杯」がストレス解消に役立つのです。 「仕…

「ペットセラピー」の驚くべき効用

「ペットセラピー」の驚くべき効用 以前、「ペットセラピー」の効果をテーマにしたテレビ番組が企画され、人のオキシトシンとコルチゾールの変化を検証する機会を得ました。 オキシトシンもコルチゾールも、その体内変動を今では唾液で簡単にチェックできま…

「オキシトシン」が、脳から「一日の疲れ」を消す

「オキシトシン」が、脳から「一日の疲れ」を消す 昭和の時代に日本の経済成長を支えたサラリーマンたちの世代には、「仕事帰りにちょっと一杯」の生活がありました。 一日の仕事の疲れを、帰宅途中に同僚とちょっと一杯やってリフレッシュする光景が、当時…

「キレる」大人が最近、増えている

「キレる」大人が最近、増えている 最近、「キレる」大人が増えています。 警視庁の犯罪統計データによると、暴行事件で検挙された人数が、この20年間に、働き盛りの年齢層で急増しています。 これまで暴行事件といえば、若い世代に多いと思われていました。…

慢性疲労は、人を攻撃的にする

慢性疲労は、人を攻撃的にする 「怒り」のコントロールにも、「セロトニン」が重要な役割を担います。 「切り替え脳」がスムーズに働くためには、潤滑油としてのセロトニンが不可欠なのです。 その証拠として、脳内のセロトニンが枯渇すると、「攻撃行動」に…

「怒り」が爆発するメカニズム

「怒り」が爆発するメカニズム 慢性疲労の原因となる「怒り」に焦点をあてます。 「怒り」が爆発するのはどんなときか? 脳の「不安・怒りの神経回路」が暴走したときです。 「脳内危機管理センター」として働く「ノルアドレナリン神経」もその一端を担いま…

ストレスを“意欲”に切り替える「ドーパミン神経」

ストレスを“意欲”に切り替える「ドーパミン神経」 脳の疲れを回復する、あるいは疲れない脳をつくる方法として、人間の「認知機能」を活用した方法を紹介しましょう。 簡単にいえば「ポジティブ思考」です。 この時脳内では、「ドーパミン神経」が中心的な役…

ノルアドレナリンが“暴走”してしまうと……

ノルアドレナリンが“暴走”してしまうと…… 「ノルアドレナリン神経」の活動が過剰になると、今度は逆に好ましくない影響が現れます。 興奮状態になり、頭が真っ白になり、筋肉が硬くなり、いわゆる「上がり」の状態になってしまうのです。 この状態になってし…

適度なストレスは、日常生活に必要不可欠

適度なストレスは、日常生活に必要不可欠 「セロトニン神経」のほかに、もう一つの「覚醒中枢」である「ノルアドレナリン神経」は、体の内外から発せられる身体的ストレスで活性化されます。 多くの人は、朝起きるために目覚まし時計を使っているでしょう。 …

セロトニンが脳に与える「五つの指令」

セロトニンが脳に与える「五つの指令」 ここで、「セロトニン神経」について、現在までに知られている脳科学の知識をまとめておきましょう。 人間の脳には約140億個の神経細胞があります。 一般に、神経は電気信号(インパルス)によって指令を伝達し、神経末…

「コロナうつ」は増えて当然

「コロナうつ」は増えて当然 ここでちょっと直近の話題に目を向けましょう。 中国ではじまった新型コロナウイルスの感染が全世界に広がり、大勢の人々が亡くなりました。 日本では、緊急事態宣言が出され、不要不急の外出が禁止されました。 その効果によっ…

太陽の光を浴びること、そして運動すること!

太陽の光を浴びること、そして運動すること! うつ病は、「セロトニン神経」の活動が弱ることで発症する病気です。 したがって、うつ病治療薬であるSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬)は、脳内セロトニンレベルが低くならないようにすることを目的としてい…

「心の疲れ」は、こんな病気も引き起こす

「心の疲れ」は、こんな病気も引き起こす 「心の疲れ」は、脳の視床下部にある「ストレス中枢」を活性化させて、体にもストレス反応を引き起こします。 ストレス中枢の興奮は、体のストレスシステム(視床下部・下垂体・副腎経路)を介して副腎皮質を刺激して…

慢性疲労が「うつ」をもたらす

慢性疲労が「うつ」をもたらす スマホやパソコンなどのデジタル機器が、仕事でもプライベートでも不可欠なアイテムになり、生活を大きく変容させていきました。 少し極端ですが、「デジタル依存生活」をしている人がけっこういるはずです。 そして、よく眠れ…

不安や怒りの“暴走”を止めるには――

不安や怒りの“暴走”を止めるには―― 精神的ストレスというのは、通常、一時的に加わるものです。 精神的ストレスにはさまざまなものがありますが、もっとも深刻なのは「死別」でしょう。 たとえば、家族や友人、愛する人との別れ……その場面・状況はさまざまで…

「頭の疲れ」と「心の疲れ」の違い

「頭の疲れ」と「心の疲れ」の違い さて、「脳の疲れ」には、もう一つ、「心の疲れ」があります。 先に述べた大脳の疲労を「頭の疲れ」と呼んで、ここでは区別することにします。 「心の疲れ」は、さまざまな心労(精神的ストレス)が積み重なった結果、引き起…

「脳の疲れ」とは、大脳が興奮したままの状態

「脳の疲れ」とは、大脳が興奮したままの状態 そもそも「脳の疲れ」とはいったいどのようなものかを、説明してみましょう。 脳の疲れは、「大脳」を酷使続けることによって発生します。 大脳は、人の認知機能を担う器官です。 この大脳を酷使すると、ボーッ…

疲れやすいのは、「脳」に原因がある

疲れやすいのは、「脳」に原因がある 人間、だれしも、心身を酷使すれば、疲労が蓄積して、パフォーマンスが落ちてきます。 疲労を回復するには、しっかりと休息を取ればよい。 そのことを、私たちは体験的によく知っています。 しかし、十分に休養したはず…

ギブ・アンド・テイクを守ろう

ギブ・アンド・テイクを守ろう 嫁が家に「新しく入ってきた」ことで、「昔からいる」その家族みんながギクシャクするのはよくあるケースだ。 どこの家でもそれなりの秩序ができあがっている。 そこに嫁が入ってくる。 秩序が変化する。 それまで楽しかった家…

ゆっくり話すとたくさん伝わる

ゆっくり話すとたくさん伝わる 最近は、自分の考えを強く主張することを「よし」とする傾きがあるように思える。 こうした風潮は学校や会社にも広がり、内向的で口ベタな人は肩身のせまい思いをしているのではなかろうか。 では、内向的で口ベタな人は,世の…

幸せは自分の力でアップできる

幸せは自分の力でアップできる 語学というのは、使わないとすぐ忘れてしまうものだ。 しかし、毎日少しずつでも使っていると、意外に忘れない。 十分間でも忘れず英語に親しんでいれば維持できる。 最初に英語を勉強するのは、新しい水路をつくる作業である…

大人になったら、両親と本気でつきあってみよ

大人になったら、両親と本気でつきあってみよ 旅行に出かけた先で出会った人は、「とてもいい感じ」であることが多い。 旅先で親切にされるとうれしい。 その土地の人はみんないい人にみえる。 忘れがたい思い出になる。 だからといって、その土地に住んで、…

「具体的にどうするか」を話し合うと解決する

「具体的にどうするか」を話し合うと解決する 「他人の性格を直そう」というのはやめたほうがいい。 それでは、相手のすることをなんでもかんでも「それでいい」と認めるかというと、そうではない。 夫婦でも友達同士でも、社内でも、「それでは困る」という…

温かい言葉をかけてくれる人がありがたい

温かい言葉をかけてくれる人がありがたい 他人に「その性格は直したほうがいい」という人は、だいたいその相手にイヤがられるものである。 あなただって、あなたにそういってくる人は、うとましいだろう。 「治そう」というからには、今の自分は「よくない」…