2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

整形外科的な不調を抱える人の食傾向

整形外科的な不調を抱える人の食傾向 不調を訴えて整形外科を受診し、さまざまな検査をしても、とくに原因が見当たらない――このような患者さんには、実は共通する食事の傾向があります。 ご自身の食生活で、以下のような傾向はないでしょうか。 1 食事はご飯…

日常生活のなかで筋肉を使い続ける

日常生活のなかで筋肉を使い続ける 筋肉は刺激を与えなければ、つまり、使わなければ衰えます。 ですから軽い刺激でも与え続けることが大切です。 日常生活のなかでも、できるだけ使うように心がけましょう。 例えばテレビを観るのでも、ソファや椅子に腰掛…

ウォーキングのメリット、デメリット

ウォーキングのメリット、デメリット 前にも述べましたが、ウォーキングをしている高齢者はたくさんいます。 ジムなどの施設を利用しなくてもできる、インストラクターもいらない、歩く距離もルートも自分で決められる、ジョギングほどハードではない……その…

高齢者ほどたんぱく質が必要

高齢者ほどたんぱく質が必要 ここで少し興味深いデータを紹介しましょう。 寝たきりの人とそうでない人(普通に日常生活を送っている人)の「1日に必要なたんぱく質の量」の比較です。 どちらが多いと思いますか。 「じっとしていれば、たんぱく質の量も少なく…

寝たきりを防ぐには「筋トレ」が不可欠

寝たきりを防ぐには「筋トレ」が不可欠 高齢者が一番避けたい状況は「寝たきりになる」ことではないでしょうか。 では、寝たきりにならないためには何が必要でしょう。 「1G」、すなわち、地球の重力に耐えられる筋力があるということです。 その筋力がなけ…

「運動だけ」ではかえって体を壊す

「運動だけ」ではかえって体を壊す 「そんなことはいわれるまでもない。ジムに通って体を鍛えている」 おそらく、そんな人も少なくないでしょう。 もちろん、機能を維持する、さらには向上させるためには、運動は不可欠です。 機能維持、向上のための必要条…

加齢による運動機能の低下を防ぐ!

加齢による運動機能の低下を防ぐ! 高齢者の運動機能に関する課題は、その衰えをできる限り先延ばしにすることである、といっていいかもしれません。 延ばせば延ばすほど、“100歳まで自分の足で歩ける体”に近づくことになるのです。 高齢者に起きてくる運動…

カルシウムとマグネシウムはセットで摂る

カルシウムとマグネシウムはセットで摂る マグネシウムはカルシウムと兄弟関係にある栄養素です。 2つは「ブラザー・イエン」と呼ばれ、お互いにサポートし合う働きをしています。 どちらかが不足しても、十分にそのサポート機能を果たすことができません。 …

骨にとって重要なビタミンK

骨にとって重要なビタミンK 石灰化について、少し付加えておきたいことがあります。 薬の影響で石灰化が起きるケースがあるのです。 血液が固まるのを抑えて、血栓ができるのを防ぐ作用などを持つ「ワーファリン」という薬があります。 これを服用している…

カルシウム不足なのにカルシウムがたまる「石灰化」

カルシウム不足なのにカルシウムがたまる「石灰化」 強調したいことのひとつは、骨を強くする栄養素はカルシウムだけではないということです。 これは極めて重要なことですから、もう一度おさらいをしておくことにしましょう。 骨は鉄筋コンクリート構造です…

ビタミンB群が「糖化」を防ぐ

ビタミンB群が「糖化」を防ぐ ビタミンB群は「代謝ビタミン」と呼ばれることからもわかるように、食べたものをエネルギーに変える(代謝する)うえで不可欠な栄養素です。 例えば、ビタミンB1は糖質の代謝にかかわっていますし、B2は脂質の代謝に、B6はア…

全身の健康に関係しているビタミンD

全身の健康に関係しているビタミンD ビタミンDは「タイトジャンクション(密着接合)」という細胞同士をつなぐ仕組みでも、重要な役割を担っています。 例えば、腸の粘膜上皮細胞は隣り合う細胞の細胞膜がたんぱく質の継ぎ手のようなもので、連続的につなが…

ビタミンDが転倒のリスクを下げる

ビタミンDが転倒のリスクを下げる 最近注目を集めているのがビタミンDです。 これは天然のステロイドホルモンともいうべきもので、体内に蓄えておけば、必要なときにステロイドとして働いてくれます。 天然ですから安全性の高いステロイドです。 栄養整形…

ビタミンCが骨折に効く!

ビタミンCが骨折に効く! ビタミンCには美容や健康にいいというイメージがあります。 もちろん、それは間違いではありませんが、栄養整形医学の分野でも、ビタミンCは注目すべき栄養素なのです。 その理由は、整形外科のトラブルに大きくかかわっている骨…

鉄の摂り方にはコツがある

鉄の摂り方にはコツがある 鉄にはヘム鉄のほかに、「非ヘム鉄」と呼ばれるものがあります。 鉄などのミネラルは体内では合成されませんから、基本的には食事から取り入れなければなりません。 食品に含まれるのはヘム鉄、または非ヘム鉄の2つです。 まず、こ…

貧血の陰に隠れていた別の病気

貧血の陰に隠れていた別の病気 骨や筋肉をつくっているコラーゲンも、たんぱく質だけが原料ではありません。 十分な鉄とビタミンCがあってはじめて、健康なコラーゲンが合成されるのです。 クリニックに、右下腿が痛いといって来院した女子高生がいました。…

「コレステロールは悪者」という考え方はもう古い

「コレステロールは悪者」という考え方はもう古い 肉や卵はコレステロールを増やす元凶。 古くからそんないい方がされてきました。 高年齢者ほどその“常識”が強く刷り込まれているかもしれません。 しかし、コレステロールに関する考え方は大きく変わってき…

胃にも「筋トレ」が必要!

胃にも「筋トレ」が必要! 年齢を重ねるにつれて、若い頃のように食事が進まなくなった、と感じている人は少なくないのではないでしょうか。 昔は肉をガッツリ食べることができたのに、最近はどうも胸やけがする、食事の量も全体に少なくなってきた……。 加齢…

赤身の肉をすすめる理由

赤身の肉をすすめる理由 私たちの体のほとんどの部分に関わっている栄養素、それがたんぱく質です。 もちろん、骨を形成するコラーゲンや筋肉もそうです。 骨や筋肉を強くするうえで、たんぱく質を十分にとることは必須ですが、ただやみくもに摂ればいい、と…

腰痛……たんぱく質+鉄、ビタミンB群

腰痛……たんぱく質+鉄、ビタミンB群 定年を機に、肉をほとんど食べなくなってからというもの、疲れやすくなり、腰に痛みを感じるようになりました。 現役時代も腰が痛むことはありましたが、すぐに回復していたといいます。 レントゲンを撮ったところ、とく…

膝の痛み……ビタミンB群、たんぱく質

膝の痛み……ビタミンB群、たんぱく質 「膝に水がたまる」という表現を聞いたことがあるかもしれません。 これは「関節水腫」という症状で、たまるのは関節液です。 関節液がたまるのは炎症を起こしているためですから、痛みを伴い、腫れたり、熱を持ったりし…

骨のトラブル(骨粗鬆症、骨折など)……たんぱく質+ビタミンC+鉄

骨のトラブル(骨粗鬆症、骨折など)……たんぱく質+ビタミンC+鉄 クリニックでは、患者さんの骨密度を定期的に測定しています。 その結果からわかるのが、季節によって骨密度に違いが生じる患者さんがいるということです。 夏になると骨密度が下がり、秋から…

骨も筋肉も「たんぱく質」からできている

骨も筋肉も「たんぱく質」からできている 栄養と整形外科的な症状はどのようにかかわっているのか、具体的に骨と筋肉の“原料”から見ていきましょう。 筋肉の主原料がたんぱく質であることをご存知の方は多いと思います。 また、「骨の原料はカルシウム」とい…

こり、痛みの陰には「栄養不足」が隠れている

こり、痛みの陰には「栄養不足」が隠れている 一般の整形外科では、栄養という面から患者さんを診ることはまずありません。 こんな患者さんがいました。 膝に痛みが出て、まず近所の整形外科を受診したのです。 レントゲンを撮ると骨の変形があり、そこで処…